大まかには、切り花を咲いた状態で有機溶剤を用いて脱水、脱色し、続けて保存液となる不揮発性溶液を用いて水分と置換し、染料を用いて着色させた後乾燥させ、ドライフラワーと異なり、花弁の鮮やかさは生きた花と比べても遜色なく触っても柔らかくて瑞々しい。
ウエディングブーケやインテリアフラワー、インテリアアートとしてその存在が一般的になっている。
プリザーブドフラワーは、1991年にフランスのヴェルモント社が開発し、有名フラワーデザイナーが相次いで作品に取り入れたことにより日本を含む世界に広まった。
枯れない、生花に比べて軽いなどの点が注目され、ウェディングブーケやテーブルフラワーなどとして利用されている。日本でも女性を中心に一定の人気があり、
数多くの教室が開かれていたり、専門店も登場している。
特に、日本では薔薇のプリザーブドフラワーが、需要の9割以上を占め、バラの世界的産地の南米エクアドルやコロンビア産のバラを使うことが主流となっている。
最近は自分で作れるプリザーブドフラワー液が普及し始めている。
製品は主に薔薇のプリザーブドフラワーが主体であるが作製液があればオリジナルの花が作れる上に好きな色が染められる。
フラワースクールが多い中、差別化を図るために導入するスクールが増えているが、技術的には製品のレベルに及ばない為に過度の期待は禁物である。
「最新の技術で天然の色を残すことが可能」とうたっている場合もあるが、あくまで趣味の延長として使用する方が良い。(ウィキペディア辞書からの参考)
各商工会議所、商工会、法人会、講習会、教室、百貨店で
一番聞かれて、念を押されているのは、
永遠に咲いているのですか?というご質問です。
その度事、生花から加工製作しているプリザーブドフラワーですから、
半年から2年〜3年、保存の仕方次第で長く保っているものもあります。
と答えています。
花の命は短くて、と美徳なサイクルがあったのが、
飾るではなくて保存という言葉も
残念な響きに聞こえますが、花の朽ちる美学もありと感じたりします。
そのプリザーブドフラワーを飾る事によってお祝い、お悔やみ、お見舞い
などが一段落したら、そっと、ほこりを息でふいてあげて、
ごくろうさまを言ってあげたいものです。
そんな、生きているような不思議な花がプリザーブドフラワーだと感じています。
2014年12月22日の日経トレンディネットに掲載された記事の抜粋を記します。
米国で4人の感染者が報告されたエボラ出血熱、国内でも感染者が出たデング熱など、2014年は感染症への危機感が一気に高まった年だった。そんななか、生花の持ち込みを禁じる病院が近年、増えている。
しかし、殺風景な病室を明るく彩り、癒やし効果もある花は、お見舞い品の定番として高いニーズがある。そこで注目されているのが、プリザーブドフラワーやボトルフラワーなど、生の花を特殊な方法で加工したフラワーギフト。人工的な造花のイメージを抱くかもしれないが、最近では加工技術の進化で生花とほとんど見分けがつかないものも多い。
水やりなどの手入れが必要なく相手に気を遣わせない点も、お見舞い品として歓迎されているポイント。また長期間劣化しないため、退院時にお世話になった看護師さんにお礼として渡したり、病院に残したりと、ギフトとして“二次使用”できる点も患者・病院双方に歓迎されているという。
今後、大きく様変わりしそうな、日本のお見舞いギフト事情。今、どんなものが選ばれているのか。また、生花はお見舞い品から本当に消えてしまうのか。
●プリザーブドフラワーが人気、急浮上のボトルフラワーとは?
生花を使用したフラワーギフトとして、生花店で最近よく見かけるのが、「プリザーブドフラワー」だ。生の花から水分をいったん抜き取り、保存料と液体色素をしみ込ませるようにしたもので、色素を使うことで自然界にはない鮮やかな色にもでき、約2年程度は生花同様の色や形が楽しめる。また水分を含んでいるため、ドライフラワーと違って触った感じは生花のように柔らかい。生花との違いに気付かない場合もあるとのこと。自然にはない鮮やかな色に着色できるデザイン性の高さも人気のポイントだ。
約7年前からプリザーブドフラワーを販売しているネットショップ「ICHIHANA」では還暦祝いと結婚祝いとしてよく売れるというが、お見舞い需要も約1割程度あるという。「病院への生花持ち込み禁止の動きは、ネットショップを始めた7年ほど前にすでにあった。プリザーブドフラワーは生花以外に何を贈ったらよいか分からない人たちのニーズにちょうどハマッたのではないか」(同店)。
以下4ページに渡り、様々な生花からの激変ぶりを伝えています。
弊社も、長年プリザーブドフラワーに取り組んで参りましたが、やっとこのような記事が出る事で、プリザーブドフラワー需要が進んで来たとこを裏付けるチャンスになりました。